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【最新がん治療】知っておきたいがん治療に役立つ知識

最新がん治療 がんの知識

今回は、がんの治療に取り組まれている患者さん、そしてご家族の皆さんに、知っておいていただきたいがん治療に役立つ知識をまとめました。

「がん治療の効果判定基準」
「生存率と奏効率」
「がん治療で疲れた身体の緊張を和らげるCBDオイル」
「患者申出療養制度」

これらの言葉にひとつでも聞き慣れない言葉がございましたら、ぜひご一読ください。

知っておきたいがん知識①「がん治療の効果判定基準」とは?

「がんが治療でどのくらいよくなるのか」

それを判定する一定基準を「がん治療の効果判定基準」といいます。がんには腫瘍の大きさを測定できる「固形がん」と、大きさを測定できない「血液のがん」があり、それぞれ判定する基準が異なります。固形がんの場合は腫瘍の大きさが基準になり、血液のがんの場合は腫瘍細胞の数や血液細胞の状態が基準になります。いずれも、がんの治療効果の判定結果は次の4つに分類されます。

①「完全奏効(完全寛解)」(英語:Complete Response、CR)
がんの兆候がすべてなくなる(※必ずしも治癒ではない)
②「部分奏効(部分寛解)」(英語:Partial Response、PR)
腫瘍の状態が改善
③「進行」(Progressive Disease、PD)
腫瘍の状態が悪化
④「安定」(Stable Disease、SD)
変化が見られない

知っておきたいがん知識② がんの治療効果を示す「生存率」と「奏効率」の違いとは?

がんの治療効果がどれほどあるのかを示す指標は、「生存率」と「奏効率」の2種類に大きく分けられます。数値の尺度がまったく異なるので、その違いを理解して、数値だけに振り回されないようにしましょう。

・生存率

生存率は、がんと診断されてから一定期間を経て生存している人の割合です。一般に5年後と10年後の生存率を比較して、治療効果の指標にします。例えば、5年間の生存率が80%なら、がんと診断されてから5年後に人中8人が生存しているということです。10年後の生存率が50%なら、がんと診断されてから10年後に10人中5人が生存しているということです。 ただし、5年後や10年後に生存している人の中にはがんが再発して治療中の患者さんの数も含まれているので、生存率が高い=再発しないというわけではありません。がんが再発することなく生存している患者さんの割合は「無再発生存率」といい、生存率と併せて見ていく必要があります。

・奏効率

奏効とは「効を奏する」「成果がある」という意味で、奏効率は主に抗がん剤治療や放射線治療によってがんがどれくらい縮小したかを判断する指標です。例えば、ある抗がん剤Aによる治療の奏効率が30%ということは、がんの兆候が消えた完全奏効の患者さんと、腫瘍の状態が改善した部分奏効の患者さんの合計が、抗がん剤Aの治療を受けた人全体の30%存在するという意味です。抗がん剤Aの治療によって、腫瘍の大きさが30%縮小するという意味ではないのでご注意ください。

知っておきたいがん知識③ 食欲が落ちるがん患者さんをサポートする「CBD」

抗がん剤治療をすると、副作用で気分が悪くなったり、口内炎ができたりして食欲不振になることがあります。栄養バランスのとれた食事を十分に摂れないと、患者さんの体力が落ち、気分もふさぎ、免疫力も下がります。

それによって、さらにがんが悪化したり、体力的に治療に耐えられなくなったり、他の感染症にかかりやすくなったりしてしまいます。

そうした症状にお悩みの患者さんに、標準治療や免疫療法の補完的な療法としておすすめなのが、最近注目されている植物性の「CBD(カンナビジオール)」です。CBDは大麻(ヘンプ)草に含まれる化合物カンナビノイドの一種です。同じ大麻草から作られるマリファナとは主成分が異なるのでご安心ください。

カンナビジオールはがんを治す治療薬ではありませんが、CBD濃度が高いほどがん治療に伴う痛みや不安、睡眠障害、食欲不振の緩和が期待できるとされています。

最近では、大手百貨店でもグミやサプリ、化粧品やシャンプーなどさまざまなCBDアイテムが販売されています。ただし、海外製品の一部には違法成分が検出されることがあるので、安全性と品質が保証されているものを選びましょう。また、使用される際は担当医にご相談ください。

なお、私どもでは、医師と看護師が監修した国内唯一の高濃度CBDオイルをご提供中です。国内製造で、2箇所の第三者機関で違法成分が含まれていないことを証明しています。他の商品と比べて安心してご利用いただけます。ご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

知っておきたいがん知識④ 身近な医療機関で先進的な医療が受けられる「患者申出療養制度」とは?

厚生労働省では2016年4月より、身近な医療機関で先進的な医療が受けられる「患者申出療養」の制度を実施しています。

これによって、がんの未承認薬などをできるだけ早く求めたいという患者さんが、保険外併用療養として未承認薬を迅速に使用できるようになりました。

「患者申出療養」の相談窓口は、特定機能病院など全国79病院に設置されています。厚生労働省のホームページに一覧表がありますので、お住まいの地域に合わせてご利用ください。

厚生労働省「患者申出用療養制度」ホームページ

これらの窓口では、「患者申出療養」の活用を希望する患者さんから相談を受け、その治療の安全性や有効性を、科学的な根拠を示して説明してくれます。保険外併用療養費の制度なので、未承認薬の費用など、保険適用でないものについては患者さんの自己負担となります。

まとめ

がん治療に役立つ知識はいかがでしたでしょうか?

がん治療をとりまく環境は日々進歩しています。がん治療の最新の知識を、がんと闘っている患者さんとそのご家族にお届けすることで、治療の一助になれば幸いです。

最新のがん治療について相談したい、私共にセカンド・オピニオン(第2の意見)を聞いてみたいという方がいらしたら、ぜひ一度、私共にご相談ください。

【監修】
佐藤俊彦 医師
医療法人 DIC
宇都宮セントラルクリニック 理事

出典:佐藤俊彦『ステージ4でもあきらめない 最新がん治療』(幻冬舎、2022/2/24)

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