がん治療の名医の探し方|後悔しない治療の選び方とは

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がん治療の名医の探し方|後悔しない治療の選び方とは

がん治療の名医の探し方|後悔しない治療の選び方とは

がんと診断されたとき、「少しでも信頼できる医師に診てもらいたい」「名医と呼ばれる先生に治療してもらいたい」と考えるのはごく自然なことです。

近年では、インターネットやSNSを通じてさまざまな医療情報を入手できるようになり、特定の医師や病院について簡単に調べられるようになりました。しかし、情報量があまりに多いことから、「どの医師を信頼すればよいのかわからない」「口コミが本当なのか判断できない」と迷われる方も多くみられます。

この記事では、がん治療における「名医」とはどのような医師なのか、名医を探す方法や注意点、後悔しない治療選択のポイントについてわかりやすく解説していきます。

がん治療で「名医」を探す人が増えている理由

がん治療で「名医」を探す人が増えている理由

はじめに、がん治療において名医を探す人が増えているのはなぜか、その理由について考えてみましょう。

医師によって治療方針が異なる

がん治療では、提案される治療方針が医師によって異なることがあります。たとえば、同じ患者さんに対して、手術を第一選択とする医師もいれば、放射線治療と薬物療法を組み合わせた治療が最適と判断する医師もいます。

治療方針は、患者さんの年齢や全身状態、がんの進行度などを総合的に判断して決定します。ただし、医師の専門分野や臨床経験などにより、提案する治療方針が違ってくることは決してめずらしいことではありません。患者さんやご家族にとっては「本当にこの治療でよいのだろうか」と不安になることもあるでしょう。

このような背景から、より専門性の高い医師や経験豊富な医師を探したいと考える人が増えているのです。

治療効果に対して不安がある

がんに罹患したとき、少しでも高い効果が得られる治療を受けたい、後悔のない選択をしたいと考えるのは自然なことです。

特に初めてがんと診断された方は、病気や治療について十分な情報や知識がない状況で決断を迫られることがあります。そのため、「名医ならより良い治療をしてくれるのではないか」「有名な病院へ行けば安心できるのではないか」と考える方も多くみられます。

名医であればがん治療に関する不安を解消してくれるだろうという期待が、名医探しをする人を増加させる一因となっているのかもしれません。

インターネット上に情報があふれている

現在では、医療機関のホームページだけではなく、口コミサイト・SNS・動画配信サービスなど、さまざまな媒体で医療情報を得ることができます。また、がんの種類別に「名医」といわれている医師を紹介するサイトもあり、多くのがん患者さんやご家族が情報収集に利用されています。

ただし、インターネット上の情報がすべて正確であるとは限らないため、頼りすぎないように注意することが大切です。

がん治療の名医とは

がん治療の名医とは

ここからは、がん治療において「名医」とはどのような医師を指すのか解説していきます。

高い専門性をもっている

一般的に「名医」というと、テレビや雑誌などで紹介される有名な医師をイメージするかもしれません。しかし、がん治療において本当に重要なのは知名度ではなく専門性です。

がんには肺がん・乳がん・大腸がん・前立腺がんなどさまざまな種類があり、診断や治療に必要な知識や臨床での経験がそれぞれ異なります。そのため、ある種類のがんの治療で高い実績を有する医師であっても、ほかの種類のがんに精通しているとは限らないのです。

自分が罹患した種類のがんに対して、高い専門性と実績をもつ医師こそが名医だといえるでしょう。

最新の治療にも精通している

がん医療は日々進歩しています。新しい薬剤や放射線治療技術、診断方法などが次々と開発されており、治療の選択肢も広がっています。名医とよばれる医師は、最新の医学的知見を学びながら必要に応じて診療に取り入れています。

ただし、最新治療だから治療効果も高いというわけではありません。患者さんの病状によっては、十分な臨床データが蓄積されている標準治療が最も適していることもあります。名医であれば、新しい治療だけを勧めるのではなく、標準治療を含めた複数の選択肢を比較しながら最適な治療を提案してくれるでしょう。

患者が納得できる説明をしてくれる

がん治療をおこなう医師としての専門性が高いことは重要ですが、それだけで十分とはいえません。

患者さんにとって大切なのは、自分の病状や治療内容を理解し、納得したうえで治療を受けることです。そのためには、専門用語を並べるだけではなく、患者さんやご家族が理解しやすい言葉で説明することが必要です。また、ひとつの治療法だけを勧めるのではなく、検討の対象となる複数の治療法について、それぞれのメリット・デメリット、副作用などを説明してくれるかどうかも名医を見極めるポイントとなります。

患者さんが十分な情報を得たうえで治療を選択できるように支援してくれる医師こそ、がん治療における「名医」だといえるでしょう。

がん治療の名医を探す5つの方法

がん治療の名医を探す5つの方法

前項では、がん治療の名医とはどのような医師なのか解説してきましたが、ここからは実際に名医を探すにはどのようにすればよいのか、その方法について紹介していきます。

主治医に紹介してもらう

現在の主治医は、患者さんの病状や検査結果、治療経過をもっともよく把握している存在です。そのため、専門的な治療が必要な場合や高度な医療機関での治療を希望する場合には、適切な専門医や医療機関を紹介してもらえる可能性があります。

「ほかの医師を紹介して欲しいとは言いづらい」と感じるかもしれませんが、医療現場ではめずらしいことではありません。特にがん治療では、ほかの医師や医療機関への紹介は頻繁におこなわれています。

患者さんが納得して治療を受けるためには、複数の選択肢を検討することが重要です。信頼できる主治医であれば、その意向を尊重して適切な医師・医療機関を紹介してくれるでしょう。

がん診療連携拠点病院から探す

名医をどこから探せばよいのかわからない場合は、「がん診療連携拠点病院」を調べるという方法もあります。

がん診療連携拠点病院とは、専門的ながん医療を提供するために国が指定している医療機関です。手術・放射線治療・薬物療法などを組み合わせた集学的治療を提供できる体制が整えられており、多職種によるチーム医療でサポートも充実していることが特徴です。

また、がん診療連携拠点病院には「がん相談支援センター」が設置されています。そのため、病気や治療に関する相談だけではなく、がん治療の名医探しやセカンドオピニオンについても相談することができます。

学会認定専門医を確認する

名医の条件である専門性の高さを示す指標のひとつとして、学会認定専門医資格があります。

がん治療は非常に専門性の高い分野であり、がんの種類によって求められる知識や医療技術が異なります。そのため、自分の罹患したがんの治療に関連する専門医資格をもつ医師を探すことは、名医探しに有効な方法だといえます。

たとえば、子宮がんや卵巣がんであれば婦人科腫瘍専門医、大腸がんであれば消化器外科専門医、放射線治療を希望するのであれば放射線治療専門医などが例として挙げられます。

ただし、資格の有無だけで医師の実力は判断できないということを覚えておきましょう。

症例数や治療実績を参考にする

名医選びの際には、これまでの症例数・執刀数や治療実績も参考になるでしょう。また、特定のがんに対する実績が豊富な医師は、多様な症例に対応してきた経験から治療方針の選択肢も幅広い傾向があります。

現在多くの医療機関では、手術件数や放射線治療件数、薬物療法の実績などをホームページで公開しています。これらの情報を確認することで、その医療機関や医師がどのような治療に力を入れているのかを把握できます。

ただし、「症例数が多い=名医」とは限りません。患者さん一人ひとりの病状に合った治療を提供できるかどうかが重要であり、実績はあくまでも判断材料のひとつとして捉えることが大切です。

セカンドオピニオンを活用する

セカンドオピニオンの受診は、名医探しにも非常に有効な手段です。

セカンドオピニオンとは、現在の主治医とは別の医師に診断や治療方針について意見を求めることを指します。転院を前提とするものではなく、治療内容をより深く理解し、納得のいく選択をするための仕組みです。

たとえば、手術を勧められている場合でも、セカンドオピニオンでは放射線治療や薬物療法、免疫療法をはじめとした最新治療など、より多くの選択肢が得られる可能性があります。また、セカンドオピニオンでも手術が最善の治療方法であると確認できれば、安心して治療に臨むことができるでしょう。

がん治療では、一度決定した治療がその後の経過に大きく影響することがあります。そのため、不安や疑問が残っている場合は遠慮せずセカンドオピニオンを活用し、自分自身が納得できる治療選択を行うことが大切です。

がん治療の名医探しでやってはいけないこと

がん治療の名医探しでやってはいけないこと

がん治療の名医を探すにあたっては、いくつかの覚えておいていただきたい注意点があります。ここからは、がん治療の名医探しで「やってはいけなこと」を紹介していきます。

「最新治療=最良の治療」と考える

がん治療について調べていると、「最先端治療」「最新の治療法」といったワードを目にすることが多くあります。そのため、新しい治療ほど効果が高いのではないかと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、最新治療がすべての患者さんに適しているとは限りません。
がん治療には、長年の研究によって有効性と安全性が確認された標準治療(手術・放射線治療・薬物療法)があります。標準治療とは、科学的根拠に基づいて推奨されている治療法であり、多くの患者さんに効果が期待できる治療です。

一方、新しい治療法のなかには、まだ十分なデータが蓄積されていないものもあります。名医であれば最新治療だけを勧めるのではなく、標準治療を含めた複数の選択肢を比較しながら患者さんに提案するでしょう。

「最新の治療法だから効果がある」と考えるのではなく、自分の病状に適した治療かどうかを重視することが大切です。

名医探しに時間をかける

自分にとってより良い医師を探したいという気持ちは理解できますが、名医探しに時間をかけすぎることには注意が必要です。

がんの種類や進行度によっては、早期に治療を開始することが重要な場合があります。複数の病院を受診したり、口コミを調べ続けたりしているうちに治療開始が遅れてしまう可能性もあります。

治療方針に納得できないときにほかの医師の意見を聞くことは大切なことです。しかし、「もっと良い医師がいるかもしれない」と探し続けることが目的になってしまうと、適切な治療のタイミングを逃してしまう恐れがあります。

名医探しに集中するあまり、納得できる治療を選択するという重要なポイントを忘れてしまわないように気をつけましょう。

インターネットの情報に頼りすぎる

インターネットには多くの医療情報が存在しますが、そのすべてが正しいとは限りません。

口コミサイトやSNSには実際の体験談もありますが、それはあくまで個人の経験です。同じがんの種類で同じ治療を受けても、その人の病状やステージ(病期)、年齢や体質によって治療結果は異なります。また、「奇跡的に治った」「絶対に効果がある」といった表現には注意が必要です。インターネット上のサイトのなかには、科学的根拠が十分ではない治療法が紹介されていることもあるからです。

情報収集は大切ですが、がん治療に関する最終的な判断は主治医や専門医と相談しながらおこなうようにしましょう。

がん治療で後悔しないために大切なこと

がん治療で後悔しないために大切なこと

ここからは、がん治療で後悔しないためにはどうすればよいのか、そのポイントについて紹介していきます。

自分の病状と治療の目標を理解する

がん治療で後悔しないためには、まず自分の病状を正しく理解することが大切です。

がんの種類や特徴、現在のステージ(病期)、治療によって期待できる効果、副作用の可能性などを理解することで医師とのコミュニケーションもスムーズになります。

また、患者さんによって、つらい治療を受けてでも根治を目指したい、生活の質を最優先に考えたいなど、治療の目標はそれぞれ異なります。自分にとって何がいちばん大切なのかをあらためて整理することで、どの治療方針を選択するべきかはっきりしてくるでしょう。

一人ですべてを抱え込まない

がんと診断されると、多くの方は大きな不安やストレスを感じます。しかし、病気や治療に関する判断をすべて自分でおこなう必要はありません。

がん診療連携拠点病院などに設置されているがん相談支援センターでは、治療や療養生活に関する相談を無料で受け付けており、患者さん本人だけではなくご家族も利用することが可能です。また、セカンドオピニオンを活用することで、異なる視点から治療方針についての意見を聞くこともできます。

がんと診断された方は、家族や医師に相談をしたり、相談窓口やセカンドオピニオンなどを活用したりして不安を一人で抱え込まないようにしましょう。

「名医探し」を目的としない

がん治療で大切なのは、「名医を見つけること」ではなく、「自分が納得できる治療を受けること」です。たとえ有名な医師であっても、病状や治療方法についての十分な説明がなかったり、自分の希望を聞いてもらえなかったりすれば、納得のいく治療につながらない可能性があります。

一方で、全国的な知名度がなくても、高い専門性をもち、患者さんに寄り添った診療をおこなっている医師は数多く存在します。名医という言葉にとらわれすぎず、自分自身が納得して治療に臨める医師・医療機関を選ぶことが後悔のない治療につながります。

がん治療の名医の探し方についてよくある質問

がん治療の名医の探し方についてよくある質問

最後に、がん治療の名医の探し方についてよくある質問にお答えしていきます。

名医のいる病院は治療成績もよいのでしょうか?

必ずしもそうとは限りません。現在のがん医療はチーム医療が基本であり、医師個人だけではなく看護師や薬剤師、放射線技師など多職種が連携して治療を支えています。そのため、医師個人の知名度だけではなく、医療機関全体の診療体制やサポート体制も治療成績に影響します。

セカンドオピニオンを受けるのは主治医に失礼ですか?

セカンドオピニオンは患者さんが納得して治療を選択するための制度であり、多くの医療機関で推奨されています。特にがんにおいては、セカンドオピニオンを求めることが当然の権利として広く認知されています。治療方針に疑問や不安がある場合は、遠慮せず主治医に相談してみましょう。

遠方に在住していても名医の診察はうけられますか?

オンライン診療をおこなっている医療機関であれば、遠方からでも名医の診察を受けることは可能です。ただし、継続的な治療が必要な場合は、通院の負担も考慮しながら医療機関を選ぶ必要があります。

まとめ

がん治療の名医の探し方や後悔しない治療の選び方について解説

本記事では、がん治療の名医の探し方や後悔しない治療の選び方について解説してきました。
がん治療の名医とは、高い専門性と豊富な経験・実績を有し、患者さんに寄り添いながら最善と考えられる治療を提供できる医師だということができます。知名度が高ければ名医であるとは限らず、質の高い診察・治療をおこなっている医師は全国に多く存在しています。

自分にとっての名医を探すためには、主治医に適切な専門医を紹介してもらったり、がん診療連携拠点病院から探してみたりするとよいでしょう。また、治療方針に不安や疑問がある場合は一人で抱え込まず、がん相談支援センターやセカンドオピニオンを活用することをおすすめします。

「名医探し」を目的にするのではなく、自分にとって納得できる治療を選択することが、後悔のないがん治療につながるでしょう。

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