経営者にとって必須の検査とは?設備や読影医による違いも解説

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経営者にとって必須の検査とは?設備や読影医による違いも解説

経営者にとって必須の検査とは?設備や読影医による違いも解説

経営者の健康は、会社の業績や信頼性に直結する重要な要素です。年齢とともに増加する健康リスクに備えるためには、定期的に検査を受けるだけでなく、その質も重視する必要があるでしょう。

しかし、いざ受診先を探そうと思っても、数多くあるクリニックのうちどこへ行けば良いのか迷ってしまうものです。自身の健康管理を安心して任せられる病院は、どのように選ぶと良いのでしょうか。本記事では、経営者が注意すべき疾患や受けるべき検査、経営者の健康管理に適した病院の選び方などについて詳しく解説します。

経営者の健康管理が重要な理由

経営者の健康管理が重要な理由

経営者は日々やるべきことが多く、健康管理が後回しになっているという方も多いでしょう。しかし、健康管理は優先順位を上げるべき重要な課題です。ここでは、経営者の経営管理が重要な理由について解説します。

  • 経営者の健康は会社の業績に直結する
  • 経営者の突然の欠勤や交代は企業の信頼性を損なう
  • 経営者の健康リスクは年齢とともに増加する

経営者の健康は会社の業績に直結する

経営者の健康は、会社の業績に直結するといっても過言ではありません。特に中小企業では、マネジメントや業務も兼ねていることが多く、企業における経営者の重要性は非常に高いのです。

信金中央金庫が実施した「第171回全国中小企業景気動向調査」の結果によると、経営者が1か月間職務を離れた場合、通常通りの業務継続が可能な企業の割合は57.6%です。つまり、約42%の企業では、経営者が不在になると通常の業務を継続することが困難となります。

【経営者が1か月離脱した場合の業務継続の割合】

割合
通常通りの業務継続が可能57.6%
主要業務に限り継続可能23.4%
大幅に業務を縮小したうえで継続可能7.3%
業務継続は不可能5.0%
わからない6.6%

参考:中小企業における経営者の健康リスクについて|信金中央金庫

このように、企業にとって経営者の存在は非常に重要であり、経営者の健康を守ることは会社の存続に直結する重要な課題と言えます。

経営者の突然の欠勤や交代は企業の信頼性を損なう

経営者は会社の顔ともいえる重要な存在です。取引先や投資家などのステークホルダーにとって、経営者の存在は会社の安定性や将来性を測る重要な指標のひとつとなっています。もし経営者が突然就労不能になったり、交代したりすれば、会社の信頼性を損なう可能性があるため、経営者には健康管理が求められています。

経営者の健康リスクは年齢とともに増加する

昨今、経営者の高齢化が進んでおり、2024年に公開された「全国社長の年齢調査」によると、経営者の平均年齢は60.5歳です。経営者が健康上の理由で職務の継続が難しくなると、事業の存続に大きな影響を及ぼしかねません。年齢を重ねるにつれ、病気やケガのリスクは高くなるため、経営者の健康管理の重要性が増しています。

経営者には健康診断の義務がある?

経営者には健康診断の義務がある?

労働安全衛生法第66条では、事業者は労働者に対して、医師による健康診断を実施しなければならないと定めています。

(健康診断) 第六十六条 事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断(第六十六条の十第一項に規定する検査を除く。以下この条及び次条において同じ。)を行わなければならない。

出典:e-GOV法令検索

さらに、労働安全衛生法第120条により、事業者が健康診断を実施しない場合には、50万円以下の罰金刑が科されるペナルティが設けられています。ただし、健康診断の対象は労働者であり、経営者は労働者に含まれません。つまり、経営者は事業者に対して健康診断を実施する義務はあるものの、自身が健康診断を受ける義務はなく、受診しなかったとしてもペナルティの対象にはならないのです。

健康は誰かが管理・維持してくれるものではありません。自身の健康は自身で守る必要があることを心に留めておきましょう。

経営者が注意すべき疾患

経営者が注意すべき疾患

2021年にエヌエヌ生命が実施した、中小企業経営者の就業不能に関する実態の調査結果によると、経営者が就業不能となった原因の主な病気は、以下のとおりです。

中小企業経営者の就業不能に関する実態の調査結果

出典:中小企業経営者の就業不能に関する実態の調査結果

これらの結果から、経営者はがんや脳卒中、心疾患、精神疾患などに注意すべきといえます。なお、年代別に見ると、50代以上の経営者は「がん」と回答した人がもっとも多く、40代以下の経営者は「精神疾患」と回答した人がもっとも多い結果となりました。

一般的な健康診断項目に加えて必要な検査

経営者が受ける健康診断では、一般的な項目に加えて、さらに詳細な検査が必要となります。まず、生活習慣病のリスクを評価するために、血液検査では、血糖値、HbA1c、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロールなどの項目を確認します。また、尿検査では、尿糖や尿蛋白を調べ、糖尿病や腎機能の異常を早期に発見します。

心疾患のリスクを評価するには、心電図検査が欠かせません。安静時の心電図に加えて、運動負荷心電図を実施することで、狭心症や不整脈の有無を調べます。さらに、心エコー検査により、心臓の構造や機能を詳細に評価することができます。

経営者に特に重要な検査(脳ドック、PET-CTなど)

経営者の健康管理において、特に重要な検査として、脳ドックやPET-CTなどが挙げられます。脳ドックは、MRI(磁気共鳴画像)やMRA(磁気共鳴血管撮影)を用いて、脳の構造や血管の状態を詳細に評価する検査です。脳腫瘍、脳動脈瘤、脳梗塞、脳出血などの早期発見に有効であり、経営者の脳血管疾患リスクを総合的に評価することができます。

PET-CTは、ほぼ全身のがんを一度に調べられる検査です。特定のがん種を発見しづらい特徴があるものの、MRIなど他の検査と組み合わせることで、より正確な診断が可能となります。

検査の頻度と時期の目安

経営者の健康管理において、検査の頻度と時期を適切に設定することが重要です。一般的な健康診断は、年1回の受診が義務付けられています。しかし、経営者は、自身の健康リスクを考慮して、より頻回に検査を受ける必要があります。

生活習慣病のリスクが高い場合は、半年に1回の血液検査や尿検査を検討します。心疾患や脳血管疾患のリスクが高い場合は、年1回の心電図検査や頸動脈エコー検査に加えて、必要に応じて運動負荷心電図や心エコー検査を実施します。

がん検診は、がんの種類によって推奨される頻度が異なります。胃がん検診(胃内視鏡検査)は2年に1回、大腸がん検診(便潜血検査)は年1回、肺がん検診(胸部X線検査)は年1回が一般的です。

経営者の健康管理は一般的な人間ドックで十分か?

経営者の健康管理は一般的な人間ドックで十分か?

人間ドックには、一般的な人間ドックの他に、経営者に特化した会員制の人間ドックもあります。経営者の健康管理について考えるとき、「一般的な人間ドックで十分だろうか?」と悩む方もいるかもしれません。ここでは、経営者の健康管理に一般的な人間ドックが適切かどうか、わかりやすく解説していきます。

一般的な人間ドックの限界と課題

一般的な人間ドックは、50〜100もの幅広い項目を検査し、自覚症状のない病気を早期に発見することを目的とした検査です。通常の健康診断では見つけられない病気を発見できる可能性があり、早期治療や予防に役立ちます。

しかし、経営者の健康管理という観点から見ると、一般的な人間ドックには限界と課題があることを認識しておかなければなりません。経営者に特化した人間ドックと比較すると、一般的な人間ドックでは検査の精度が劣る場合があり、病気を早期段階で見つけられないというリスクがあるのです。

経営者に特化した人間ドックの必要性

経営者に特化した人間ドックは、検査機器が充実しており、PET/CT機器やMRI/MRA機器もなど高精度な機器も含まれます。検査の精度が非常に高く、一般的な人間ドックでは発見できない未病レベルの症状も発見できる可能性があります。

また、経営者に特化した人間ドックの魅力は、それだけではありません。会員になると、主治医や専門のメディカルチームがつきます。経営者の健康状態を継続的にサポートし、きめ細やかな健康管理が実現可能なのです。

高度な検査機器と専門医による総合的な評価の重要性

経営者の健康管理においては、高度な検査機器と専門医による総合的な評価が非常に重要です。一般的な人間ドックでは、基本的な検査項目が中心となるため、経営者特有の健康リスクを見落とす可能性があります。

例えば、心臓CT検査は、冠動脈の状態を詳細に評価することができる検査です。心筋梗塞のリスクが高い経営者にとって、心臓CT検査は重要な検査項目の一つですが、一般的な人間ドックでは実施されないことが多いのが現状です。

また、PET-CTやMRIなどの高精度な画像検査は、がんや脳血管疾患の早期発見に有効ですが、一般的な人間ドックでは導入されていないことが多くあります。これらの検査を実施するには、検査機器を導入しているだけでなく、その特徴を理解し読影できる医師が在籍する医療機関を受診する必要があります。

経営者が健康診断を受ける病院の選び方

経営者が健康診断を受ける病院の選び方

経営者が健康診断を受ける際には、病院選びが重要なポイントとなります。経営者特有の健康リスクを理解し、適切な検査や治療を提案できる医師の存在が欠かせません。

また、高精度な医療設備と検査機器が導入されている病院を選ぶことも重要なポイントです。より詳細な評価が可能となり、疾患の早期発見・早期治療につながります。

経営者の健康管理に精通した医師の存在

経営者の健康管理に精通した医師の存在は、病院選びの際の重要なポイントです。経営者特有の健康リスクを理解し、適切な検査や治療を提案できる医師が在籍している病院を選ぶことが健康維持の鍵となるでしょう。

例えば、心疾患や脳血管疾患のリスクが高い経営者の場合、循環器内科医や脳神経外科医などの専門医による診察が重要となります。これらの専門医は、経営者のリスク因子を総合的に評価し、必要な検査や治療方針を提案することができます。

また、がんのリスクが高い経営者の場合は、臨床経験が豊富な医師が在籍している病院を選ぶことが望ましいでしょう。がんの早期発見や最適な治療法の選択において、専門医の知見は欠かせません。

最新の医療設備と検査機器の導入状況

経営者が健康診断を受ける病院を選ぶ際には、医療設備と検査機器の導入状況を確認することが重要です。高度な検査機器を用いることで、より詳細な評価が可能となり、疾患の早期発見・早期治療につながります。

例えば、心臓CT検査では、最新の機器を用いることで、より低い被曝線量で高画質の画像を得ることができます。これにより、冠動脈の状態をより詳細に評価することが可能となり、心筋梗塞のリスクをより正確に予測することができます。

また、PET-CTやMRIなどの高度な画像機器を用いることで、より高い診断精度を得ることができます。例えば、がんの早期発見や転移の評価において、PET-CT画像は非常に有用です。

プライバシーの保護と利便性の高さ

経営者が健康診断を受ける病院を選ぶ際には、プライバシーの保護と利便性の高さも重要な要素となります。経営者の健康情報は機密性が高いため、プライバシーが確実に保護される体制が整っている病院を選ぶ必要があります。病院内での情報管理体制や、検査結果の取り扱いについて、事前に確認しておくことが重要です。

また、経営者の多忙なスケジュールに合わせて、柔軟に対応できる病院であることも重要なポイントです。土日や早朝・夜間の予約対応、短時間で効率的に検査をおこなえる体制など、経営者のニーズに合わせた対応が可能な病院を選ぶことが望ましいでしょう。

まとめ

経営者の健康は、会社の業績や信頼性に直結する重要な要素であり、年齢とともに増加する健康リスクに備えるために、適切な健康管理が不可欠です。

経営者が注意すべき疾患には、生活習慣病や心疾患、脳血管疾患、認知症、がんなどがあり、これらの疾患の早期発見・早期治療のためには、一般的な健康診断項目に加えて、脳ドックやPET-CTなどの高度な検査が重要となります。また、検査の頻度と時期を適切に設定することで、効果的な健康管理が可能となります。

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